菜レシピ:野菜を使った料理をご紹介

加賀太きゅうり(春型雑種)

調理写真 加賀太きゅうりは白イボ胡瓜。ずんぐりした形が特長。瓜と見間違えそうなほど太い胡瓜で、太さ10cm、重さが600〜800gにもなる。
肉厚の果肉は、柔らかく舌触りが滑らかで甘みがあり青臭さが少ない。
皮は厚く固いので皮を剥いて「煮物」「酢の物」「炒め」「漬物等」の料理法があるが、煮物出汁でさっと煮て餡を掛けた料理が合う。


加賀太きゅうり舟盛り

調理写真 加賀太きゅうりを縦に7対3に切り、「7」の方は種をスプーンで綺麗にかき出し器使いとする。
「3」の方は皮を剥き適当な大きさの楓型にきどり、八方出汁に砂糖、塩、薄口醤油で煮る。
ある程度味が浸みたらいったん取り出し冷ます、のち出汁を冷やして楓胡瓜を漬け込む。
別に、(車海老、帆立貝、蒸し鮑、蛸、小芋、椎茸)それぞれ煮て冷やしておく。
それぞれの出汁を合わせて火にかけ、水溶き葛粉を加えとろみをつけて冷やす。
加賀太きゅうりに、彩りよく盛り込み、よく冷やした餡を掛け、生姜の香りで供する。


ひすい瓜そぼろ掛け(二種)

調理写真 海老そぼろ:加賀太きゅうりの種を取り、適当な大きさに切って皮を剥き、熱湯で茹でてから、昆布と干し海老の出汁で薄味に煮含める。
海老は粗いみじんに切り、同じ出汁でほぐす。酒と味醂を加えて火にかけ、塩、薄口醤油で味を整え、葛を引いて瓜の上に掛ける。

鶏そぼろ:瓜は熱湯で茹でてから鶏のスープで煮て薄めの味をつけておく。
鶏のミンチを酒でほぐし、スープを加えて火にかけ薄口醤油で味を調え、葛を引いて瓜の上に掛けて、生姜のしぼり汁を少々。
※器に使用した加賀太きゅうりを使用すれば無駄がない。鶏そぼろ掛けも合う。


調理写真 調理写真


一寸日記

五月(皐月)仕事や、学校、転居などで環境が変わり最初のうちは張り切っていたのに、五月の連休明け頃から、なんとなく気分が落ち込み疲れやすくスランプ状態になることがいわゆる「五月病」といい、食欲不振、胃の痛み、めまい、動悸などの症状を訴える人も少なくない。新しい環境についていけない、ストレスが知らず知らずの内に体の症状となって出てくる月でもある。
たいていの場合は、一過性の心身の不調で1〜2月で自然と環境に慣れて症状が良くなる。
「気分転換」に魚釣りでもしてリラックスしてみたらいかがでしょうか。
杉浦 健治 料理長(2014/5/1)